老人に肩を借りたまま、丈一郎は通りを歩いた。

大通りに出なかったのは、人目に付き過ぎるからだって、後に老人…私のお爺ちゃんなんだけど…は言っていた。

「あ、あの爺さんよぉ」

傷の痛みがまだ残っているのか。

丈一郎は呼吸を乱しながら言う。

「助けてもらっといて非常に悪ィんだけどよぉ、俺に関わらない方がいいぜ?俺はその、何つぅか…さっき化け物に襲われてよぉ…その…」

グールに襲われてアンデッド化するかもしれない。

そんな事、普通の人に話して理解してもらえる筈がない。

丈一郎はそんな事考えてたんだろうな。

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