それからまた数週間が経ち。



・・・



「週明け、常務室に移動して頂きます」

先の株主総会において
遥人は正式に常務になった。


「…了解」


いよいよ桐谷常務の誕生である。

よほどの事でないと動じない瀬波だが
手帳を持つ手が、微かに緊張していた。


桐谷遥人がいずれこのKIRITANIのトップになるためにも
これからは一切、ミスは許されない。