アイスクリーム男子の作り方【アイスクリームの美味しい食し方番外編】

今度はチカが俺の手を
強く握った。
「私、木暮チカは、
ここにいる全ての人に誓います。

どんな時も、彼を愛し、
彼についていきます。

そして、
彼の作る美味しいお菓子を
いつもそばで食べ続けます!」

チカはそう言って
俺を見つめた。

「あれ?甘いの苦手…じゃ」

俺が、驚いて、
声を発すると、

それを阻むように、
チカにネクタイを引っ張られた。


勢いよく、
彼女の柔らかな唇が
俺の唇に当たる。


その甘い口づけは、
一瞬で終わり、

「とっくに大好物だよ。」

なんてこぼした。


…。

やられたな。

俺は笑っていた。

「甘いね。」

「んんっ!」

俺は、リクエストどおりに
再び甘い口づけを落とした。


周りは、大歓声をあげ、
手を叩いた。


俺は、その祝福を心に、
この上ない
幸せを感じたのだった。


そして、これからも続くのだ。
みんなと幸せを共有する日々が。

笑い声、拍手、
幸せと感謝が
降り注ぐように。



番外編
「アイスクリーム男子の作り方」
2人の幸せはつづく
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