懺悔部屋～脱出法は仲間を傷つけ食べること～

進路が決まっている俺からすれば課題なんてどうでもよかったのだが、卒業に関わってくる課題なだけに放置するわけにはいかなかった。


教室に1人だけ残り、わけのわからない問題を眺めていた。


その時だった。


突然教室のドアが開き、月奈が入ってきたのだ。


俺と目が合った瞬間険しい表情を見せる月奈。


「なにか用かよ」


そう声をかけると「あんたなんかに用事はないわ。ただの忘れものよ」と、月奈は答えた。


やっぱりだ。


この女は俺の事を見下している。


そう理解するとイライラとした気持ちが湧いてくる。


この女に嫌われようがどうしようが、俺には関係ない。


でも、見下されることは胸糞が悪かった。


月奈は自分の机からノートを取り出すとそれを胸に抱えるようにしてドアへ向かった。


さっさと帰れ、ロリ女。