さぁ、オレと恋をしてみようか
食べたかったら、また買いに来たらいいしね。


「300円、頂戴いたします」
「はい」


300円ってことは、一つ150円するんだぁ。全然、金額見てなかったや。


お財布から300円を取り出すと、お兄さんの手のひらにのせた。


「ちょうど、お預かりします」


そしてお兄さんは、袋に二つプリンとスプーンを入れると、『どうぞ』と言って渡してくれた。


「ありがとうございます」
「こちらこそ。わざわざ買いに来てくれて、ありがとうございます。また、いつでも遊びにいらしてくださいね」


お兄さんは、自動ドアのところまで来てくれて、わたしは笑顔で会釈すると店を出た。


すごく、優しそうなお兄さんだったなぁ。


家までの距離を歩きながら、お兄さんのことを思い出した。


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