「だってしょうがないでしょ?」


「しょうがないわけないだろ! 何でオマエがこんなヤツとヤらなきゃならねぇんだよ。ふざけんな」


「でも、環奈はまだ処女なんだよ。初めての相手がこんなヤツじゃ可哀想じゃない」


「いや、そりゃそうだけど、だからってオマエが代わってやるのはオカシイだろ?」


「じゃあどうすればいいのよ! 他に誰かいる?」


いつも温厚な怜が、初めて声を荒げて怒鳴り、クラスメイトたちを見回す。


女生徒たちは、みんな目を合わさないように視線をそらした。


「とにかくダメなものはダメだ。俺は絶対に許さねぇぞ!」


自分の彼女が、他の男と性交渉を持つなんて、絶対に許せるわけなどない。

エルゴンが出した最低な条件が招いた事態を、

誰も口を開くことなく、ただ黙って状況を見守っていた。