お風呂場から戻ってきた日田さんを、私は呼び止めた。

「なんだ?大島」
「あの・・・今夜はお世話になります。明日にはここを出ますので・・・」
「そのことは後日決めよう。着替えとタオルは後で用意するから、風呂入って来い」
「・・・はい」
「トイレは風呂場に入ったらある。洗濯機もそこにあるから」
「あ・・・はいっ」

あぁ、なんか今の会話って、一晩だけでも一緒にいるって感じが、すっごく強い!

ドキドキな緊張がぶり返して、ギクシャク歩く私の後ろ姿に、日田さんが優しい低い声で、私を呼び止めた。

「は、はいっ?」
「弱気になってる時こそ誰かに頼っていい。今は俺がおまえのそばにいるんだから、俺を頼れ」
「そっ・・・それは・・・っ!」
「上司命令だ」と日田さんは言うと、カッコいい顔に、とびっきり素敵な笑顔を浮かべて・・・。

一回り年上上司な日田さんの魅力に、私のハートがズッキュンと打ち抜かれた瞬間でした。