琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
貧乏伯爵令嬢は騎士団長に想いを馳せる。
「お疲れ様、もう上がっていいわよ」

気付けばもう19時を回っていました。
今日のお仕事は終了です。

あの後なかなか顔の火照りが治まらなくて大変でした。
ライズさんにもからかわれるし。


「お疲れ様でした」

「うん、お疲れ。気をつけてね。また明日」


馬車は近くの建物の影に隠れて待機しています。
辺りはもう暗くなり、窓から漏れるランプの光と街灯の明かりが、暗い道を仄かに照らしていました。
< 30 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop