覇狼
昔の記憶



『うええええええええっ?!』



菜「ちょ、なに!?」



『葉月、彼女いるの!?』



拉致られた日から数週間がたった。


ひーくんと付き合い始めたナオも屋上行ったりしてる。

倉庫には来れないけど、それ以外の時間は一緒にいれる。

女の子がいるってウレシイ。



葉「うん………」


菜「そんなに驚くこと?はづもイケメンじゃないの」


『あああああわたしの葉月がああああ』


葉月が選んだ人だし、いい子なんだろうけど…………


なんだか複雑………


菜「ブラコン」


蓮「いい子だよ〜ホントに。」


おれんが言うんだし………


でも複雑。


紘「連れてくれば?」


葉「は?でも………」


チラッと見るのはいーくん。


そうだよね、いーくん女嫌いだもんね。



でも最近、一番女嫌いなのはおれんだと思う。


たまにすんごい殺気向けてたりする。


伊「俺のことは気にすんな。蓮司が言ってんだ、大丈夫だろ。」


葉「んじゃ、呼んでくる!」



バタバタと屋上を出ていく葉月。


ねえちゃん複雑だよ………


ゴロンと春樹の膝枕を堪能してみる。


なかなか寝心地いい。

春「……………はぁ」



なんだい、ため息なんかついて。


春「お前なぁ………」


伊「ご愁傷様」


春「あぁ……」


え、私のせいですか。



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