愛す程、狂ってく
二(夏希編)変わらぬ思いとあの日のコトバ
〈夏希視点〉


北海道へ来てから6年目の冬…

"冬"という一文字で彼を思い出す。



夏希「冬斗…………」



記憶の中では幼い幼稚園児の冬斗しか居ないけれど恋しくて会いたかった。

でも、それでも会ってはいけない気がした。



『…………ダイキライ…………』



嘘………そう思いたい…

……でもそう思えなかった。


今は知らないけど冬斗が嘘をつくときは斜め下を向いて言う。

けどあれは……………


私の目をしっかり見て、睨むようにして言った。



夏希「………本当に大嫌いなのかな……」







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