完璧男子に興味なしっ!
パーフェクトの裏側


「……ユウウツ」



重たく感じる体を引きずるように校門を通り抜けた私。


今日もまた、一日が始まってしまった。


これ、席替えをすれば絶対に気分が変わると思うんだよね。


でも、この前席替えをしたばっかりだしなぁ。



「おはよう、桜葉さん」


「あ、おは……」



生徒玄関に入ると、ポンッと後ろから肩をたたかれた。


挨拶をしながら振り返って、フリーズ。


キラキラとした笑顔を振りまく神城君の姿がそこにあった。


周りに同じクラスの人がいるのに、何で真っ先に私に声をかけるかな……?



「おはよう、神城君!今日も朝練?」


「そう。大会近いから、時間が惜しくて自主練」



靴を履きかえていた女の子の問いかけに、神城君は答えた。


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