おにぃちゃんが守ってあげるよ

6

和哉サイド

雛の着ているピンクのもこもこのパーカーのチャックを少し下げて隙間を作る。

手のひらで温めておいたチェストピースをあてた。




「いやっ!」


和「おっとっと。大丈夫だよ、痛くないでしょ?

  さっきみたいにふぅ~って吐いてごらん^^」



チェストピースをあてた瞬間、身体を反らしてしまった雛。

落ちる!!と思って、とっさに背中に腕をまわして抱き寄せた。


「・・・・ふぇーん・・いやぁ・・。」



和「ん?雛、ふぅ~だよ?息吸って・・・ふぅ~」


「・・・ヒックヒック・・・ふぅ・・」


和「そうそう、もう一回ふぅ~」


「・・・・ふぅ~・・ケホッ」


和「えらいえらい^^次は背中をもしもしね。」





雛を抱きしめて、背中にあてる。

雛もぎゅっと俺の服を握ってくっついてきた。

ちゃんと自分で深呼吸をして大人しくしてくれている。



和「・・・うん、おっけい^^

  えらいね雛~」


雛のほっぺをぷにぷにした。


「・・・ふふ///ケホケホ・・。」


ほら笑ったほうが可愛い^^

どんなに泣いたって、最後は笑顔を見せてくれるからこの仕事にやりがいを感じるんだよね、俺は。



でも、次のはちょっと雛苦手なんだよね・・・。
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