恋する歌舞伎
シンデレラのお話は、幸福のまっただ中で12時の鐘が鳴り、魔法はすべて解け、元のみすぼらしい女の子に戻ってしまう。

しかし魔法が解けないよう、最後まで自分の手で幸せを掴みにいくのが和製シンデレラ・おちくぼ姫。

典薬助にお酒を飲まされ暴行されそうになるところ・・・姫はお酒の力でかえって力が芽生え、なんと相手をこてんぱんに打ちのめしてしまったのだ!


生まれて初めて自分のすべてを受け入れてくれる、心から愛する人のおかげで自信と勇気を得た彼女は、常に萎縮し「お許し遊ばせ」が口癖の女の子ではもはやない。

自分のことを認めてくれる人に出会い、肯定されることで自信が芽生えるのは今も昔も変わらないのだ。おちくぼ姫から勇気づけられる女性は多いのでは?


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