美月が紙袋を開けて、中を見た。


「何、これ…」


美月は、中に入っていたカードを開いた。


“仕事の時は、便りになる私の片腕。
プライベートでは、最も信頼する友”


「気に入らなかった?」
美月は黙って見つめている。



「バカ、なんでこんなことするのよ」
美月の目が潤んで泣きそうな顔になった。



「美月には、いつも感謝してる。心配してくれたのよね。森谷さんの横に立つには、あまりにも無防備で、ひどい格好でダサくて、なってないって。私に教えたかったのよね」


美月が、口許を押さえながら声を押し殺している。


「ああ、もう。やっぱりあんな策士の医者になんか先生あげない。先生も私がいればいいでしょ?」



私は、美月の手を取った。
「もちろん。結婚はしてあげられないけど、ずっと側にはいてあげられるよ。友達としてね」


「じゃあ、早速…これから美容院に行ってもらいます。6時の予約ですから、遅れずに行って下さいね」


「ええっ…まだ、帰れないの?」


「ダメです。来週は勝負の週末ですから」