彼女がメガネをはずしたら
見た目はかっこいいし、女なんていくらでも寄ってくるだろうから、愛音のような美人は見慣れているのかもしれない。
だけど、茶髪男は愛音に興味を持ったようだった。
「お友達かばってえらいね、愛音ちゃん。
人との付き合いは、中身で選んでるんだ?」
「気安く私の名前を呼ばないでよ」
めんどうなやつに絡まれた、といわんばかりに嫌な顔をする愛音。
「怒った顔もすげえいい」
大事な親友に変な虫がついてしまったではないか。
こんなどこぞとも知れない見た目だけの男、
「お母さんは許しませんからね!」
「は?」
「ちょっと茶髪男!」
「ちゃ、茶髪男?」
「ぶっ・・・!」
隣で噴き出した男は無視。