愛を運ぶケーキ屋さん
open

朝日が真新しい、広い店内を照らしていく。

太陽の光に照らされ柔らかな暖かさに包まれればカウンター奥に備え付けられた白い扉が開いた。

その扉には【stuff only】の文字。

中から出てきたのは絵に書いたような美しい女性。

肌は透き通る様な淡い白、嫌味のない優しいゴールドの長い髪、ハーフのような端麗な顔立ち。

白のワイシャツに腰辺りから長い黒エプロンを身に着けていた。

彼女は朝日が漏れる一際大きな窓際に行くとゴールドの柔らかな髪を上に纏め、店内を見渡す。

毎朝、彼女の一言でこの店は始まるのだ。


「さぁ、今日の始まりだ」



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