Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
第1章 

再びその門は開かれる

・・・不思議な匂いがする。

嗅いだ事のない、不思議な匂い。

あれ?
駅の中ってこんな匂いしてた?
もっと人の体臭やら香水やら、人工的な香りばかりで。




ゆらゆらと霞んでいた視界がハッキリと見えるようになる。
私の目の前には、人。

6歳くらいの、小さな女の子。
驚いて、目を見開いてしまった。

その女の子は、見開き固まる私を見て、ニコリと笑うと大きな声で叫ぶ。

「目が、さめたー!!ウェインさまぁー、お目覚めになられましたよぉ!!」

そう言ってどこかに走っていった。


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