数日後、陽太が申し込んだシステム開発の講座の受講票が届いた。

この講座の受講料は会社が九割を負担してくれることが示す通り、会社側も積極的に社員を参加させたいと思っているようだ。

大原部長に呼ばれ、受講票を手渡されたときにはかなり驚いた。

もちろん費用の自己負担がそこまで少ないことは知らなかったし、ましてや部長経由で受講票が届くなんて思いもしなかった。

会社が費用のほとんどを負担するのだからそれは当然かと納得しながらも、受講態度や最終日に行われるらしいテストの結果も会社あてに届くと聞いて肩を落とす。

私の仕事に直結する講座ではないし、私はこのまま部署内で淡々と事務仕事をすすめていければそれでいいと思っているのに。

私が考えていたよりも本格的に勉強を強いられそうな予感がありありの日程表を睨みながら、ついでに大原部長にも同じ視線を向けてみる。

手渡された受講票を思わず突き返したくなった気持ちが顔に出ていたのか、私が口を開くよりも早く大原部長の声が聞こえた。

「今回だけでなく、続く講座にも参加すれば、事務仕事をスムーズにすすめるためのプログラムも自分で書けるようになるはずだから、必死で勉強して、後輩たちにも教えてやってくれよ」

「で、でもここまで本格的に参加するつもりはなかったんです。午後だけとはいっても五日間連続だなんて、仕事に差し支えます」