未解決捜査本部ーみけつー
第1章
  例えば、この世の中にどれだけの未解決事件があるのだろうか。

  一日中考えても答えは出ない。

  それもそうだ。毎日、日本のどこかで殺人事件、交通事故、自殺などなど

  数多くの事案が発生している。

  今日も、このお話の主人公 一瀬 疾風 職位は、巡査部長。
  が頭を抱えている理由。

  それは何故か..


  「疾風、ちょいこい」
 とお茶をすすりながら手招きをしている人。

  この人は、未解決事件担当課の係長 迫 啓一(さこけいいち) 警部。歳は一応40歳。

  疾風は、いつも心の中では『面倒だなぁ』と思っているが、命の恩人でもある。 

  命の恩人の理由は、おいおいしていくとしよう。

  そこに、一人の女性がお茶が入っていた、湯飲み茶碗を二個置いているお盆を持ってきた。

  「はい、お茶」
  と右手に湯飲み茶碗を掴み、迫警部の目の前に置いた。

  「センキューで~す」
  
  その女性は、ピンクの花柄の湯飲み茶碗を、疾風の前にも同じように置いた。

  彼女の名前は、米森 美和子 (33歳) 職位は警部補。

  最近になって女子力をあげようとしているらしい。

  しかしながら、迫 啓一警部の凄腕の部下であり、見張り役である。

  「迫警部、何の用ですか?」
   と疾風巡査部長は、気を付けをしながら、聞いた。
  
  「俺のかんだと、そろそろ事件が起きる。だから、どんな未解決事件も見ておけ!」
    さっきまでの表情とは違った神妙な顔をしながら、疾風に言いはなった。

  米森警部補も自分のデスクの椅子に座りながら、神妙な顔をして疾風にこう言った。

  「迫警部のかんは、良く当たるの...だから、そのつもりでいてね。」
  
  そう言った後、窓の外を見ると、雨が降り始めていた。

  
  
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