1年、2年とあっという間に時は過ぎ、私は中学校を卒業して、去年、高校に入学した。


翔平とりんは私の地元の高校。


私はお母さんと一緒に隣町にアパートを借りて、隣町の高校へと進学した。


その理由は単純で、翔平とりんがイチャイチャする姿をもうこれ以上見たくなかったから。


地元の高校に比べると、私が合格した隣町の高校はちょっぴりレベルが高かったけど、それでも私は必死に勉強した。


……それもすべて、翔平とりんと離れるため。


今日から高校2年生。


引っ越したから、もう翔平と会うことは全くない。


中学卒業を機に携帯をスマホに変えたから、アドレスも電話番号も変わった。


ふたりには携帯を変えたことを言っていないから、ふたりから連絡がくることもなくなった。


翔平が隣にいない一年はとても苦しくて、涙が溢れてしまうようなこともあったけど、それでも、翔平とりんの仲のいい姿を見るよりは何倍も楽だった。


ふたりが今どうなっているのかは分からないけど、きっと上手くいっているんだろう。


───ガタン、ゴトン。


電車に揺られながら、私は窓の外の景色を瞳に映す。


私の通う高校は、アパートの近くの駅からひとつ駅を越えたところ。


……どんなクラスになるんだろう。


担任の先生は女の先生かな、男の先生かな。


なんて、私は新しいクラスのことや新しい担任の先生のことをぼんやり考えていた。