それなら私に依存はなかった。私が好きだと思うものと、篠崎海の好きなものは似ているようでホッとする。そして、私は頷いたのだった。家具が決まれば後は早いものだった。その家具と部屋のイメージに合わせてカーテンやラグを選んでいく。カーテンは淡いピンクベージュを選び。ラグはアイボリーの物を選んだ。


 私がこれって好きかもと思って、後ろを向くと、篠崎海も気に入ったのかニッコリと頷く。篠崎海がこれはどう?と言ったものも私は好きだった。


 それがとっても嬉しかった。


 家具を選び終えた私はホッとしていた。これで今日の用事が終わったからだと思ったからだった。後はマンションに帰るだけだと思った。


「篠崎くん」


 そんな声に視線をあげると、インテリアショップの入口のところに、どこかのファッション誌から飛び出してきたかのような素敵な女性が立っていた。パンツスーツの似合うその人は私と篠崎さんを見つめニッコリと微笑んでいた。そして、高取さんの顔を見て頷いた。


「雅さん。今日は本当にいきなりですみません」


「いいわよ。他ならぬ篠崎くんの頼みですもの。こちらが電話で聞いていた人なのね。任せてくれて大丈夫よ。後から、きちんと送り届けるから」


 雅さんと言われる女の人は私に優しい微笑みを向けてくれたのだった。


「初めまして。里桜さん。篠崎くんのスタイリストの藤堂雅です。今日はこれからよろしくお願いします」