バスルームはリビングを出て、二つ目のドアのところでドアを開けて入ると、暗かった部屋にパッと電気が灯る。自動点灯するように出来ているとは思わなかったので驚いたが、それ以上に驚いたのは淡いピンクのタオルが用意されてあったことだった。


 昨日はなかったものだから、きっと今日のうちに用意されたのだろう。海斗さんの使うと思われるタオルの横に並んでおり、そして、棚には私が普段から使っている新品の化粧品も揃っていた。歯ブラシや髪を梳くブラシが海斗さんのと思われるものの横に綺麗に並んでいる。


 ガラスのドアの向こうにはバスタブの横にシャンプーやコンディショナーまでも置いてあった。そのどれもがマンションで私が使っていたものと同じメーカーのレギュラーサイズのものだった。


 すぐに雅さんが私の為に用意してくれたものだと思った。買い物の時に色々と聞かれたのは、きっと私が困らないように心を砕いてくれたのだろう。でも、海斗さんのモノトーンの空間にピンクのタオルなどの小物類は妙に存在感をアピールしている。


「ここにいてもいいのかな…」


 そんなことを考えながら、私はこのマンションに来て二日目の夜を過ごす。私は安心していたのだろう。昨日の夜よりもグッスリと眠れたのだった。