リセットボタンの妖精と
第1章 何か
「なんだこれ。」
24歳で無職、そのうえ結婚もまだで親の仕送りで暮らす、いわゆるニートだ。簡単に言えばだめだめ人間。そんな『俺』は目覚めたとき、頭の近くに『何か』があるのに気づいた。
その『何か』がどんなものかを確かめるために俺は少し怖かったがほんの少しの勇気を胸に、手にとってみることにした。
手にとってみると『何か』は見た目より少し重かった。
形は縦長い長方形で箱っぽかった。ねずみ色に近い色。厚さは、一般的な漫画本一冊分ぐらいだろうか。そして、大きさは一般的な漫画本の四分の一ぐらい。特徴としては、表にボタンが五つあり一つ一つ色が違うこと。上、真ん中、下。っていう風に三段で、上と真ん中には左右にボタンが一つずつ。下にだけ、中心に一つボタンがあった。色は上の左が青で、右が白。真ん中の左が緑で、右が黄色。下は、中心が赤。
俺は、その『何か』に興味津々だった。
だからこそ、どれでもいいからボタンを押そうと思った。
「どのボタンから押そうかな」
迷っているとき手の力が緩んで、床に落としてしまった。拾いあげると『何か』の裏が見えた。そこに文字が書かれていることに気づいた。
〝akaibotannihakiwotukero〟
「『赤いボタンには気をつけろ』か。おもしれーじゃんか。」
俺は裏の文字を見てどのボタンを押すか決めた。赤いボタンを押そう。
そんな覚悟を決めた時、どこからか声が聞こえた。
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