俺様上司は溺愛体質!?
ひざまずいた上司とガーターベルト

(教育が必要だって……どういうこと!?)

 自分がいったいどんな仕事をさせられるのかわからないまま、なぜか「教育」を受けなければならない。

 ちとせはおそろしく混乱していた。
 だから当然真屋時臣に詰め寄る。

「いやその前に私に話さなきゃいけないこといろいろありますよね、このプロジェクトがどんなものだとか意義だとかあれこれ!」
「さっそく準備をしよう。潤」
「えっ、無視ですか!?」

 呆然とするちとせに目もくれず、真屋時臣はちょいちょいと潤を手招きし彼の耳に何事かを囁いた。

「やっぱりそうですよね」

 潤はうんうんとうなずくと、それから跳ねるように部屋を飛び出していく。
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