あなたの背中に恋してる~奥手な男子の攻略法~

取り出して見ると、着信になってたから、
そのままかけ直した。

「もしもし?友芽、どうしてた?」

「絵梨…」

「どうしたの?」

私は、さっき、起こったことを説明した。

「友芽、なんですぐに連絡して来なかったの?」と、絵梨が心配して起きていてくれた。

「かなり動揺して、何も出来なかったから、
志賀くんが、代わりに全部やってくれたの…
アパートに住めないって言ったら、自分の家に来いって言ってくれて。今も志賀くんちにいる。
だから、心配しないで…また、連絡する」

「そっか、宗佑、人に任せないで自分で全部仕切りたかったわけだ。だったら友芽は安心だよ。今日はゆっくり寝なさい。あいつ、すごくいいやつだから、安心して頼ればいいよ」

絵梨の笑い声が聞こえる。絵梨は、最後にクスッと笑った。

「うん」


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