「ね?なんか、皆、私達のこと、見てない?」

「そ、そんなことないと思うよ。」

口ではそう言ったけど、確かに見られてるような気はする。
それとも、思い込みかな?
自意識過剰ってやつ??



壁の時計の示す時間は、まだ8時半をちょっと過ぎたところ…



「変じゃないよね?可愛いよね?」

「うん、可愛いよ。」

二人でない知恵を出し合って、今日の服を選んだ。
レースのいっぱいついたブラウスに、ワイドパンツっぽいサロペット、靴は厚底のスニーカー。
とりあえず動きやすくないといけないだろうからパンツ系ってとこからスタートして、でも、ヘアとメイクはヴィジュっ子だから、ライブ感もなくさないようにって考えた苦肉の策。
試着してみたら、ハード系はどうあがいても似合わないってわかって、それで二人でまたあれこれ考え、何軒ものお店を見てまわって、次の日、ようやくたどり着いたのが今日のファッション。
苦労して選んだだけに、二人の間ではけっこう良いって思ってたんだけど、いざ、当日を迎えてみると、本当にこんなので良かったのかどうかとっても心配。
心配っていったら、お弁当を気に入ってもらえるかとか、今日は朝5時起きしてるし、ほとんど寝てないから体力がもつかとか、いろんなことが心配だ。
緊張しすぎて、二人とも一時間近く早く来てしまった。
あぁ、早すぎたって思って駅に降りたら、さゆみがいたのにはびっくりしてしまったよ。

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