夫婦・・として
4話

☆☆知らずにすまん


次の日、結斗は頭の検査をしたが
問題はなかった。

瞳子は、頭の抜糸が終わるまで
入院した方がいいと考えていた。

4、5日で、抜糸できるし‥‥
それに、利き手が折れて固定しているから
その方がいいと。

暁斗には、来たら説明を
するつもりでいたが
来ないときは、結斗から
伝えてもらうことにしていた。

だが、暁斗は次の日も病院にきた。

結斗自身もびっくりしていたが
結斗は、すぐに瞳子を
呼んでもらった。


瞳子は、病室にきて
検査の結果を伝えてから
「結斗君の頭の抜糸が
終わるまで入院した方が
良いと思っています。
利き手を骨折していますから
それで、宜しいですか?」
と、言った。
「父さん、瞳子さんは、
利き手が、使えないと
不便だから、と思って言って
くれたんだ。」
と、結斗。
「あっ‥‥ああ、問題ない。
先生、よろしくお願いします。」
と、暁斗が言うと。
「ありがとうございます。
それと、結斗君が助けた
女の子とお母さんが
結斗君にお礼を言いたいと
警察の方に連絡してきてる
そうですが、病院を
お知らせしても良いですか?」
と、言うと
「えっ、助けた?結斗が?」
「やはり、ご存じなかったのですか
結斗君は、あの時
道路に飛び出した女の子を
バイクから助けたのです。
バイクの人も急で避けきれなかった
そうです。
治療費等は、その方が。

今は、まだ警察で事情を訊かれる
そうですが。」
と、言った。

暁斗は、
「結斗が・・・。
結斗、すまなかった。
父さん知らなくて。」
「ああ、いや。
とっさに体が動いただけだから。」
と、結斗は照れくさそうに言った。

それからは、色々な話をした。

あまり、時間は取れなかったが
鈴華の母親としての話もした。
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