秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
失恋未遂

その日は、彼と一緒にスーパーに行き、たくさん仕入れてきた食材で作った料理を、新しい食器に並べた。

こんな当たり前の日常でも、好きな人が隣にいるだけで楽しい。

私が料理をしている間、彼は仕事をしている様子だったけど、時々覗きにきてはつまみ食いする。


「お仕事手伝います」

「お前はいい。あれは俺の仕事だ」


室長である彼は、社長と聡さん以外の重役についても知っておかなければならない。
でも、忙しくなかなかそんなことに割ける時間もない。
だから今までも休日にしていたのかもしれない。

テーブルに並べた夕食は、彼が得意ではないトマトをこっそり入れ込んたハンバーグ。
チーズを乗せ、デミグラスソースをかけると、部屋にプーンといい匂いが広がる。


「できたのか?」

「はい」
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