山下くんがテキトーすぎて。




「ねー、遠山」


「うん?」


「ちょっと休憩する?」


「うん…!」



やったー!っと立ち上がり、

私は背伸びをする。


ずっと椅子に座ってたから、
身体が固くなってる。




「……遠山さあ、」




山下くんが眠そうな顔を私に向けた。



「スカート、短くない?」


「えっ?」



私は下半身に視線をおとす。



「そうかな?」


「そーだよ」


「これくらい普通だよ?ていうか、
私より短い人いっぱいいるし……」



「いや、短いって」




そう言って
右手を伸ばしてくる山下くん。



その手が、
躊躇いもなくスカートに触れる。




「ちょっ、山下くん!?」



「おろして」



「はいっ!?」



「だから、
丈をもっとおろせって言ってんの」




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