「起立ー、礼」


終礼が終わっても、
山下くんは隣の席で眠り続けていた。



異常なくらい、寝てる。

昼休みだって、起きなかった。



藤本くんが
無理やり叩き起こしに来たけど、


だるそうに水だけ飲んで
またそのまま眠ってしまった。


もう、放課後なのに…




「愛音、どうした?ぼっとして」


「うわっ、かんな!」



突然顔を覗き込まれたから、
びっくりして思わず声が出た。



鞄を肩にかけ直しながら、
かんなが首を傾げる。




「あんた、今日おかしいよ?」



「えっ?いや、ふつーだよ?」



「山下が、そんなに気になる?」



「えっ」


「1日中、山下のこと見過ぎ」


「えええっ!」




そんなに見てた!?

山下くんは眠ってる(はずだ)けど、
本人の前で指摘されると焦る。



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