そらをみあげれば…

揺れる山道を走る救急車では、2人のレスキュー隊員に体を押さえられ、口には酸素ボンベ。

サイレンの鳴る中にいるはずなのに、遠くで鳴る他の救急車のサイレンまで聞こえていた。

頭の中の整理が済まないまま病院に着いたら、救急室には1人の男性医師と3人くらいの看護婦がいて、慌ただしく俺を搬入した。

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