俺様上司に、永遠の愛を誓え
第1章「素顔」

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ーー新藤部長と付き合うようにもなって、半年以上が経った。

部長は、プライベートではやさしい顔を見せてくれることもあったけれど、

仕事では相変わらずとっても恐くて、まだ思わず泣きそうになるようなことも多かった。


だけど、前に部長の口から直接聞いたこともあったように、


『おまえが仕事で足りないところは、俺が叱り飛ばしてでも伸ばしてやるから…』


部長は決して、ただ俺様ぶりを振りかざしてやみくもに怒っているんじゃないということも、わかってきていた。

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