生き続ける意味

そんな空気を切ったのは、亮樹兄ちゃんで。


「桜。」


ビクッ。


や、やばい。思いっきり肩をふるわせちゃった。


だって、亮樹兄ちゃんの声の怖いこと... 。


「はぁ...。まったく。」


ため息をつくと、あたしを抱えて歩きだした。...たぶん、診察室に。


しばらく、廊下を歩き続けた。




< 8 / 737 >

この作品をシェア

pagetop