溶ける部屋
自己紹介
建物に入ってすぐの部屋はリビングダイニングだった。


白い壁に白いダイニングテーブルに白いキッチン。


広く見える反面、眩しくて目がチカチカしてくるような部屋だった。


「真っ白だな」


ヤンキーのような男の子がそう言い、顔をしかめた。


「だね。汚れ1つないし、ここの住人って潔癖症かな?」


派手な女の子がそう返事をして2人は笑い合った。


もしかして、2人は知り合いなんだろうか?
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