私の夢は100本のバラでプロポーズされること♡
チャンスの神様は前髪しかないんだって!
「社長、本日の予定ですが・・・」
彼女は秘書の山崎 美紀(やまざき みき)27歳。
会社を立ち上げたときから私と働いてくれている優秀な秘書だ。
「10時から新企画の社内会議、13時から出版社との打ち合わせ、19時からパラダイムの社長との会食となっております。」
「わかった。会議と打ち合わせの資料よろしくね。」
「社長、こちらになります。」
「流石、美紀!いつもありがとう」
そして、私のよき理解者でもある。
「心愛~、そういえば結婚式の招待状来てたよ。」
「え、会社に?誰から? てか会社では名前で呼ばないの!」
「まあまあ、誰もいないんだし。差出人は佐々木千夏って子よ。てかまた先越されたね~(笑)」
「千夏が結婚か~ もう!人が気にしてることを言わないの。」
「どうするの。行くの?今回も欠席?」
「今回は行くよ!スケジュール大丈夫そう?」
「おっ!珍しい! なんとか調整しますよ。シャチョウさん(笑)」
私はまだ知らなかった。いや知る由もなかったんだ。
この結婚式に参列することで人生が変わり始めるのを・・・