美緒をゲストルームに案内した後、俺は書斎にこもって仕事をしていた。

だが、気を抜くとすぐに厄介な幼馴染みの顔が頭を過る。

「すぐに俺を頼れば良いものを。あの意地っ張り」

ノートパソコンの画面を睨み付けながら、俺はポツリと呟いた。

幼馴染みという言葉よりももっと強い絆で結ばれている。

それが結城美緒と俺の関係。

互いの母親が親友で、家が隣同士で、誕生日は一日違いで……。

赤ん坊の頃からずっと一緒に育ってきた。

家族同然だが妹というのとは違う気がする。

美緒の面倒を見るのは家でも学校でもいつも俺の役目だった。

勉強もスポーツも、あいつが苦手なものがあれば教えるのはいつも俺。