シトラス・セブンデイ
■□prologue
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「 好きです 」


───それは本当に突然の出来事だった。

ふわりと羽が舞うように、くすりと誰かがわらうように、すんなりと彼はそれを言葉にした。


そして、照れたように、顔を隠す。


朝の冷たい空気が私たちを包んでゆく。もしかしたらこれは夢かもしれない。いや、出来たら夢であってほしい。


「 センパイ、聞いてますか? 」

「え、いや、聞いてるけど……」

「……伝わってないみたいなので、もっかい言ってもいいですか?」

「え?!?!いや、それはちょっ……」


「 好きです、センパイ。
おれと、付き合ってください 」




○*・°・これは、
きみが私を堕とすまでの七日間・°・*○


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