姫里葉月(Himesato haduki) 27才
がむしゃらで頼み事を断れない
フラワービジネス業界に身を置く営業事務員
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谷口瑛主(Taniguchi Eisu) 31才
エースという名でありながら結構テキトーな主任
☆☆☆☆☆
異動してきた人の歓迎会で
それを聞くのはいつも私の役割だった
「彼女はいますか?」
彼――谷口瑛主はこう答えた
「います」
きっぱりとした物言いに周囲はざわめいた
なぜなら、谷口主任のパートナーである私には
組んで仕事をした既婚者が必ず
破局するという不名誉なジンクスが付きまとっていたから
話を聞いた彼はこんなことを言った
「楽しみだな。それってさ、離婚するくらい
姫里に魅力があるってことじゃないか」
――待って、それなんか違う!!
違うって言ってるのに、意味深に私を見つめて
こっちに迫ってくるんですけど!!
どこまで本気かわからない上司に翻弄される
入社10年目の慎重派オフィスラブ☆
目次
- プロローグ
- 1.「期待しちゃ、いけない?」
- 2.「俺も自分で言ってて変態かよって思った」
- 3.「彼のこと、いいなって思っているの」
- 4.「やっぱり、止めとくんだったな」
- 5.「お持ち帰り宣言きた!!」
- 6.『好きって言われた。うらやましい?』
- 7.「姫里こそ寝たら? 見張っとくし」
- 8.「じゃ、触るよ」
- 9.「結婚は夢を叶えるための処世術」
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