幼なじみのフキゲンなかくしごと
第2章

葛西くん





瑞季くんのキス現場を見てしまった日から1週間。

あの日から、瑞季くんが不特定の女の子と一緒にいるところをよく見かけるようになった。


元々からものすごくモテていた瑞季くんは、いつもたくさんの女の子に熱い視線を送られていたけど、誘いを受けるようなことは絶対していなかった。



話せただけ、目があっただけで幸せ。そんな、「高嶺の花」のような存在。



そんな瑞季くんが、なぜか急に変わってしまった……。




「矢代くん、今日、買い物に付き合ってほしいんだけどどうかな……?」


なんてお誘いに愛想よく頷いてる。


瑞季くんの変化に頭がついていかない。

< 47 / 304 >

この作品をシェア

pagetop