上司な同期は激甘サンタ
驚いてポカンとする私にカラカラと笑う。

「あんなに用事ないのに来るんだもん、気付くって。多分、妙ちゃんや高木君も気付いてたんじゃない?」

「あー、確かに高木君には気付かれてたって言ってましたね。」

私と同じ島の高木君だけじゃなく、三枝先輩や妙ちゃんにも気付かれてたとは‥‥。
って言うか、そんなにみんなが気付いてるのに気付かなかった私ってどれだけ鈍感なんだ。


私の複雑な胸中は気にせず、三枝先輩は満足そうだ。

「美月が人事に移動したからね、なんか変化はあるかなーって期待してたの。でもホント、美月が幸せそうで良かったわ。」

うんうん、と頷いて先輩はうどんをすする。

私、どんだけ三枝先輩に心配かけてたんだろう。


実は今夜、クリスマスをやり直すんだ。と伝えると、先輩は良くやったと木崎君を褒めた。
妙ちゃんにもちゃんと報告しておくと言う先輩と別れて、あっ!と思い付いた。
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