ホームから歩き出そうとして…また立ち止まる


『菜々さん、お帰りなさい』


目の前には一昨日、大阪で別れた彼が笑顔で立っていて


「…た、だいま。迎えにきてくれたの?」


『はい。一緒に帰りましょう』


私の荷物を持ち、もう片方の彼の手に引かれて共に歩き出した。


「ありがとう、涼くん」


『僕も早く会いたかったから、待っていられなくて迎えに来てしまいました。』


嬉しくて握られた彼の手をギュッと握ると彼も同じように握り返しくてれて、


それだけで心が幸せを感じ顔が自然と笑顔になる。


「私も早く会いたかった」


周りから見たらバカップルの様な会話でも私にとっては素直な気持ちを言い合え


る今に感謝の気持ちでいっぱいだった。


「そういえば千葉の実家に帰ってたんだよね?どうだった?」


『みんな元気でしたよ。僕の実家は兄夫婦が同居してるので、久しぶりに姪っ子たちにも会えたし楽しかったですよ。』


「お兄さんがいるんだね。姪っ子ちゃんたちも。まだまだ知らないことばっかりだな私…」