Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
大学祭と有美
秋。

10月に入ると、あこは慌ただしい毎日になった。

今日は大学祭。

昨日の天気予報では、雨だったのに、大逆転。

曇一つない青空。

秋の空。

「あこー?
テーブルクロス何枚必要?」
仲良しのあやがあこに駆け寄った。

『んんーっと、テーブルは10だから…10枚!!』

「あこー!コーヒーカップ持ってきてぇ?」

『はーい!』

あこのクラスは喫茶店を開く。
準備で慌ただしい。

いつも勉強をしている教室が、段々と喫茶店の雰囲気を出し始める。

「あこ、そろそろ着替えない?」

エリが飾り付けされた教室の入り口で手招きをしている。

『うんっ。もうそろそろ、部外者の人も入り始めるしね!』

あことエリは、控室になっている、ゼミの研究室へ向かった。
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