混沌の彼方
探し物

どうやら僕は青空にも

見放されたらしい。

いくら考えても僕のためにする何かは

見つからなかった。




どうしても

死という黒い布が

僕の思考回路を包み込んで離さない。




海沿いの並木道を

ぶらぶらと歩いてみる。

白いざらざらしたアスファルトの上に

木漏れ日が反射する。

海から吹く水色の風が

名前も知らない花をゆらしている。
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