‐部恋。 Round 02‐

-Story.1



――――…


土管の中で
他愛もない話をした。



サッカーの話、

学校の面白い話、

部活の話……



どれも明日になれば
会って話せること。


でも、今じゃなきゃ
嫌なんだ。



私は楽しそうに話してくれる
勇介の横顔に
微笑みながら、
勇介の肩に頭を乗せた。



『――…どうした?』


勇介は話を中断して
私に尋ねる。


「ううん…。
 ちゃんと聞いてるよ?
 続けて?」


< 268 / 363 >

この作品をシェア

pagetop