天満堂へようこそ-3-
モデル
「奏太、ルーカスとニコルとノア呼んできてくれ」

「そのうち来るんじゃないの?もうすぐ朝飯だし」

「それじゃダメだ。あ、ユーリ。お前呼んで集まったところで捕縛な」

「何するの?」

「捕まえたら教えてやる」

はいはいと、いそうな場所に足を向ける。

中庭からカンカンとリズムのいい音が聞こえたので覗くと、木刀でノアとニコルが剣の練習をしていた。

「凄い!」

つい声に出して言ってしまい、邪魔をしたかなと謝ると、いい練習相手ができましたと言われてしまった。

「あ、結月さんがみんな来るようにって。もう御飯だから」

「もうそんな時間か?」

「うん。なんか話がありそうだったけど……」

「わかった、すぐ行く。ノアは先に行っててくれ。ニコルお前も汗の匂い消せよ?」

「言われなくともします!」

「では、ニコルさんまたお相手お願いします」

「こっちこそいい練習になったよ。礼を言う」
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