ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
《1》新しい秘書は令嬢

拓真side-

気怠いカラダにバスローブ姿を着こんで、ベットから這い出した。

「仕事?」


「ああ」

相手は俺の秘書・淡路季実子(アワジキミコ)
社内では手あたり次第色んな女子社員に手を出したが、公私ともにパートナーの季実子とは一番長い付き合いとなった。

付き合いと言ったって真剣に交際をしているワケじゃない。

彼女にも他に男がいる。


季実子は俺を追うようにベットから出て、背中を向けて着ていた服を着始める。


彼女は器用な女性で、プライベートと仕事の切り替えが早い。


同じ副社長室で仕事し、週末はいつもの夜景が綺麗に見えるスイートでそのまま夜も共に過ごす。


「帰るのか?」


「私達の仲は解消しましょう」


突然の別れ話だった。


「ちょっと待てよ!?」

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