「今日さぁ、雨ほんとに降るのかね」


「たしかにー。全然気配なし」


「晴れ晴れじゃん」


「うちバイトあるからこのまま降らないでくれたら助かるけど。……てか萌葉は? 寝てんの?」


「ああ、なんか朝からずっと眠いて言ってた。てかよく机で寝れるねぇ、私痛くてむり」





「萌葉が寝不足って……なんか悩みでもできたか?」


「あー。……恋とか?」


「おー。……なるほど」




うつらうつら、夢と現実の狭間くらいを行き来しながら、二人の会話を聞いていた。



話の流れがふっと切れたところで、なんとなくイヤな予感がして、あたしの意識は一気に現実の方へ引き寄せられる。



ぱちっと目を開けて、うつ伏せていた机から少しだけ顔をあげると、案の定。




「おはよお、萌葉ちゃ〜ん」


「なになにー? 好きな人の夢でも見てたの〜?」



目の前に、楽しそうな親友ふたりの顔。