彼がどんな表情を女性に返したのかはわからないが、ゆっくりと首の向きを直すと、お酒を口へ運んでいった。
なんだろう、微妙な空気を感じるのだけど、気のせい?

「知り合いですか?」

「……ああ」

うなずいた由佐さんの横顔は、ただの知り合いというわけではないような、そんな様子に思えたが、「日曜、どこへ行こうか」と話を逸らすように尋ねられたので、それ以上女性についての話をすることができなかった。

由佐さんの態度が気になったが、彼と出掛けることになった胸の高鳴りが勝ってしまい、日曜日のことで少しずつ頭がいっぱいになっていった。

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