肉食御曹司に迫られて

B.C square TOKYO ロイヤルインターナショナルホテル湊の部屋

パーティも終わり、2人は地下の駐車場に車を停め、専用エレベーターで、湊のホテルの部屋へと向かった。

「自分の勤務先に行くなんて、なんか緊張する…。」
奈々は、本当に緊張した面持ちで言った。
「あの、パーティは緊張しないのに?」
と笑いながら聞いた。
「緊張したよ。内心やばかったもん。でも、それとは別。知り合いがいるかも…。」
「いたら、まずいのか?」
湊は意地悪く聞いた。


部屋のドアを開け、廊下を抜け、ドアを開けると、正面に見えるのは、全面ガラスの美しい夜景だった。


「うわー!スイートの夜景すごい…、夜に初めて入った。」
奈々は、パンプスを脱ぎ、窓へと走って行った。



「おい、昼間とは別人だな。」
湊は笑いながら言った。
「嫌なの?」
少し、甘えるような目をしながら、睨んだ。
「最高だよ。」
湊は、笑いながら答えた。

湊はそんな、奈々を見ながら、ルームサービスのメニューを眺めた。

「奈々、ほとんど食べてないよな?」
「そうだね。さすがに食べれなかった。」
奈々は、まだ夜景を見ながら言った。
「肉と魚どっち?」

「魚…!」
「OK!」
湊は慣れた手つきで、ルームサービスを頼んだ。
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