*side 失礼男*

はぁ・・・。

1人残されたラウンジで舐めるように酒を口にしながら、浮かんでくるのは千秋の何かをこらえるように笑う顔だった。

会社に来ないか誘った時に

「私が会社に必要な人材か見極めてください」

って言った千秋の真剣な目に惹きつけられた。その瞬間、それまでなんとなく面白そうだなって思ってた軽い気持ちから、「こいつが欲しい」って強い欲望に代わったんだ。

前に冗談のつもりで

「千秋、俺のこと好きにでもなった?」

って聞いた時の反応が素直過ぎて、なんとなく千秋が俺に気持ちを向けていることは気付いてた。

だけど、そんなことよりも千秋と仕事ができるんだっていうことの方が楽しみすぎて、そんなこと、すっかり頭の片隅に追いやってしまっていた。


そのことを思い出したのは、思うがままに千秋に手を伸ばしてしまった自分の浅はかな行動の後だ。


で、結局千秋に気を遣わせて、あんな顔をさせてしまったんだ・・・。